2010/01/20
1/19(火)の晩、VAMPIRE WEEKENDがニューヨークのBOWERY BALLROOMでライヴを行い、前日のショーのあとで行われた祝賀会の酒がまだ残っているフロントマンのEZRA KOENIGは、「吐き出す毒素がたくさんある」と豪快なコメントをしていた。
彼らが2008年にリリースしたデビュー作は、現在に至るまで大きな注目を集め続けてきたが、このほど遂にファン待望のセカンド・アルバム『CONTRA』を発表。全米アルバム・チャートで見事に初登場No.1を獲得し、今は祝賀ムードに包まれているのだ。
そんな中で行われたBOWERY BALLROOMでのライヴは、新作プロモーションのために行った地元NYでの3回目のライヴで、最も小規模なステージだった。しかし彼らにとっては2年前に初めて成功を手にした会場の1つでギグを行うことは、まさに正しい選択だったと言えるだろう。そしてステージに立ったKOENIGは、一緒に歌うようファンを煽り、会場は大いに盛り上がりを見せていた。
新作『CONTRA』では、前作のデビュー・アルバムに比べてシンセサイザイザーとエレクトロニック・サウンドを多用し、“ooohs”とか“aaahs”といった層のようなコーラスが多く聴かれる。しかし彼らを成功へと導いたアフリカン・ビート、輝くようなギター・サウンド、そしてスカ、パンク、レゲエからの影響といった要素は、前作同様にアルバム全体に息衝いている。
今回のステージでは、これらの新曲がほぼすべて演奏され、そこにKOENIGが“オールディーズ”と冗談混じりで呼ぶ前作に収録されていた楽曲が絡み合う、実にバランス良く構成されたステージ内容だった。
ニュー・アルバムの成功とこの晩のステージは、2年前に成功を手に入れた名門コロムビア大学出身の4人が、そう簡単には音楽シーンから去る存在ではないことを改めて証明したものであり、わずかアルバム2枚でここまでの活躍を見せている彼らの今後の活動に大いに期待が募る。
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